兵庫県尼崎市 ペット多頭飼育の不動産査定

2025.09.13
コラム

兵庫県尼崎市の空き家問題・実家問題
ペット多頭飼育の連棟長屋も「まるごと買取」で解決!

※画像はイメージ写真です

はじめに:深刻化する「実家の空き家問題」

少子高齢化が進む現代の日本において、「実家の空き家問題」は決して他人事ではありません。
特に、親が介護施設へ入居したり、亡くなったりして突然相続することになったものの、ご自身は遠方に住んでいるため管理が難しいというケースが急増しています。

総務省の調査によれば、全国の空き家は約849万戸にものぼり、その数は年々増加傾向にあります。
これは兵庫県や尼崎市も例外ではなく、相続した不動産の売却や活用方法に頭を悩ませている方は少なくありません。
放置された空き家は、建物の老朽化による倒壊のリスク、景観の悪化、不法投棄や放火といった防犯上の問題を引き起こす可能性も孕んでいます。
さらに、固定資産税の負担は空き家であっても所有者にのしかかります。

今回は、まさにそうした典型的なお悩みを抱えたお客様から、兵庫県尼崎市にある不動産の査定依頼をいただいた実際のケースをご紹介します。

遠方からのご相談:ペット多頭飼育で室内がゴミ屋敷状態に

ご相談をいただいたのは、神奈川県横浜市にお住まいの50代の女性、A様でした。
「母が私の家の近くにある介護施設に入居することになり、母が住んでいた尼崎市の実家を処分したいのです。」
というお電話から、私たち株式会社Go不動産の査定は始まりました。

A様は一人娘で、数年前にお父様が他界されたことによって、他にお母様の面倒を見れる家族がいらっしゃらず、普段はお仕事をされているため、横浜から兵庫県尼崎市まで頻繁に帰省することは物理的に困難な状況でした。

建物のことについて詳しくお話を伺うと、売却したい不動産は昭和40年代に建築された「連棟式長屋住宅(テラスハウス)」とのこと。
連棟式長屋とは、複数の住戸が壁を共有して連なっている建物のことで、単独での建て替えが難しいなど、売却において特有の注意点が必要となる物件です。

しかし、A様が最も頭を悩ませていたのは、建物の構造的な問題だけではありませんでした。
お母様が相当な数の猫と暮らしていた影響で、室内がひどく汚れてしまっているというのです。
行き届かないお世話により、ペットの糞尿や毛、食べかすが室内の至る所に散乱し、強烈な臭いも染みついていました。
A様は「とてもじゃないけれど、室内の荷物を運び出して再利用する気にはなれない」と仰っており、その深刻さが伝わってきました。
仮に1日や2日休暇を取って尼崎に帰ったとしても、ご家族だけであの物量を片付け、掃除を行うのは到底不可能だと、途方に暮れていらっしゃいました。
遠方に住むがゆえの物理的な制約、仕事やご自身の生活との両立の難しさ、そして想像を絶する室内の状況。
これらが重なり、A様は精神的にも大きな負担を感じておられたのです。

現地調査で目の当たりにした想像以上の惨状

後日、A様がお母様の行政手続きで尼崎市に来られるタイミングに合わせて、現地でのお立ち会いのもと、物件を調査させていただくことになりました。
物件の最寄り駅は阪神本線「出屋敷」駅。
駅から徒歩7分程度の、スーパーや飲食店が並ぶ便利な住宅街の一角にその不動産はありました。

しかし、現地に到着して建物を一目見ただけで、長年適切な管理がされていなかったことが容易に想像できる状態でした。
玄関近くの外壁には修補されていないクラック(ひび割れ)が走り、玄関のすぐ上にある下屋根の瓦は一部が剥がれ落ち、地面で割れたままになっています。
建物の裏手にも同様に割れた瓦が散乱しており、これは2階の屋根も一部が破損・損傷している可能性が高いことを示唆していました。

そして、いよいよ室内へ入ろうという時、A様から
「土足で入ってください。床に何が落ちているか分からないので危ないですから。」
という言葉をかけられました。
その一言が、これからの光景を物語っていました。
扉を開けた瞬間、カビと動物の排泄物が混じったような強烈な臭気が鼻をつきます。
室内は、A様からお聞きしていた通り、家具や生活用品、衣類、そして正体不明のゴミで足の踏み場もなく溢れかえっていました。
物と物の隙間は、埃と動物の毛、そして無数のクモの巣で真っ白になっており、一歩足を踏み出すごとに何かを踏みしめなければ前に進めません。
キッチンや浴室、トイレといった水回りは、長年の汚れと劣化で、もはや単なる清掃で再生できるレベルではありませんでした。

さらに2階へ上がると、天井には建物裏側の屋根に位置する部分から、広範囲にわたって雨漏りとみられる大きなシミが広がっていました。
これは屋根の破損が原因で、建物の構造自体にもダメージが及んでいる可能性が高いことを示しています。
このまま放置すれば、建物の劣化はさらに加速し、資産価値は下がり続ける一方でしょう。

厳しい現実:仲介での売却か、買取での売却か

室内ではまともに話ができる状況ではなかったため、近くの喫茶店に場所を移し、撮影した写真をお見せしながら査定結果についてご説明させていただきました。
まずA様にご確認したのは、
「今後、ご家族のどなたかがこの物件を利用するご予定はありますか?」
という点です。

なぜなら、この建物を再び人が住める状態にするためには、莫大な費用がかかることが予測できたからです。
具体的には、まず室内に堆積した大量の残置物(ゴミや家財)をすべて撤去する費用。
次に、糞尿や臭いが染みついた壁紙や下地建材、床材などを剥がし、薬剤を使って行う清掃・消臭・抗菌作業の費用。
そして、劣化した水回り設備の交換や、雨漏りを修繕し、内装を全面的にリフォームする費用。
これらの概算費用を合計すると、少なくとも500万円以上はかかると試算されました。

A様は私たちの説明に静かに耳を傾けた後、
「誰も利用するつもりはありません。私たちも自分たちの生活や子供の教育費で精一杯で、実家のためにそれだけのお金を出すのは難しいです。」
と正直な気持ちを打ち明けてくださいました。

そこで私たちは、株式会社Go不動産の【まるごと買取パック】をご提案させていただきました。
これは、現状のまま、つまり室内にゴミや家財が残ったままで、建物の不具合も修繕せずに、弊社が直接物件を買い取らせていただくプランです。
仲介で売却する場合、一般的には売主様の費用負担で残置物を撤去し、ある程度の清掃を行ってから販売活動を開始します。
しかし、A様のケースではそのための先行投資が大きな負担となり、時間もかかります。
さらに、それだけ費用と時間をかけても、購入希望者が現れる保証はありません。

私たちは、仲介で売却した場合のメリット・デメリットと査定金額、そして「まるごと買取パック」をご利用いただいた場合のメリット・デメリットと買取金額の両方をお伝えしました。
すべての説明をお聞きになったA様は、迷うことなくこう仰いました。
「お金も手間も、これ以上かけられません。ぜひ、買取でお願いします。」

なぜ「まるごと買取」が最適な選択肢だったのか

A様が最終的に「買取」を選択された背景には、いくつかの明確な理由があります。

まず最大のメリットは、「手間と時間を最小限に抑えられる」ことです。
【まるごと買取パック】では、A様にしていただくことは、必要な貴重品や思い出の品だけを運び出していただくだけ。
あとの片付けや清掃、ゴミの処分はすべて弊社が引き受けます。
遠方にお住まいで、仕事もお忙しいA様にとって、何度も尼崎に足を運ぶ必要がない点は非常に大きな魅力でした。

次に、「費用の先行投資が不要」であること。
仲介での売却時に必要となる可能性のある残置物撤去費用や清掃費用、場合によっては解体費用などをA様が負担する必要は一切ありません。


そして、「スピーディーな現金化」が可能です。
仲介の場合は、買い手が見つかるまで数ヶ月、場合によっては1年以上かかることもありますが、買取の場合は弊社が直接の買主となるため、契約から決済(現金化)までが非常にスムーズに進みます。
A様も、お母様の介護施設の費用などを考えると、早期に売却を完了させたいというご意向がありました。

もちろん、買取のデメリットとして、買取価格は仲介で売却した場合の市場価格よりも低くなる傾向があります。
しかし、前述した多額の修繕・撤去費用や、売れるまでの時間、精神的な負担などを総合的に考慮すると、A様にとっては買取が最も合理的で、ご希望に沿った売却方法だったのです。

兵庫県・尼崎市の「訳あり物件」売却はGo不動産にお任せください

実は、A様のような実家の空き家問題に関するご相談は、弊社に寄せられるご依頼全体の約3割を占めており、決して珍しいケースではありません。
そして、その多くが、今回の事例のように「何かしらの問題を抱えている」物件です。

例えば、
連棟式長屋住宅やテラスハウス:隣家と壁を共有しており、単独での再建築が難しい。
建物の状態が著しく悪い:雨漏り、シロアリ被害、建物の傾きなどがある。
再建築不可物件:建築基準法上の接道義務を果たしておらず、現在の建物を壊すと新しい建物を建てられない。
借地権付き建物:土地の所有権がなく、地主との調整が必要になる。
残置物が多い・ゴミ屋敷状態:特殊な清掃や大規模な片付けが必要。

今回の尼崎市のケースでは、「連棟式長屋住宅」「雨漏り等の建物劣化」「ペット多頭飼育による特殊清掃の必要性」「大量の残置物」といった複数の問題が複合的に絡み合っていました。
このような物件は、通常の不動産会社では仲介を断られたり、非常に安い査定額しか提示されなかったりすることも少なくありません。

しかし、私たち株式会社Go不動産は、そうした「訳あり物件」の再生を得意としています。
私たちは、お客様一人ひとりのご事情やご希望を丁寧にお伺いし、画一的な提案ではなく、その方にとって最も良い解決策は何かを常に考えています。

A様には買取をご提案しましたが、お客様によっては、費用をかけてリフォームして仲介で高く売却する方が良い場合や、賃貸物件として収益化する方法をご提案することもあります。

関西エリア、特に大阪・兵庫・奈良で「相続した不動産」「管理に困っている実家」の売却をお考えなら、ぜひ一度、株式会社Go不動産にご相談ください。
どんなに困難に見える状況でも、専門家の視点から最適な売却プランをご提案いたします。

株式会社Go不動産の紹介

株式会社Go不動産では、不動産仲介はもちろん、今回ご紹介したような不動産買取り業務を積極的に行っております。
ゴミ屋敷、セルフネグレクト、自殺や孤独死があった「訳あり物件」や、長年空き家にしているご実家など、様々なご事情を抱えた不動産の売却相談を数多くお受けしてまいりました。

売却相談や出張査定はすべて「無料(0円)」で承っております。
他社様との相見積もりも歓迎いたしますので、まずはお気軽にご自身の不動産の価値をご確認ください。

相続、遺言書、身元保証などに携わる弁護士・司法書士・行政書士の先生方や、福祉関係の法人様からのご依頼も心よりお待ちしております。
私たちは、どのようなご事情を抱えた不動産にも真摯に向き合い、お客様のお困り事を解決へ導くお手伝いをいたします。

【このような「お困り不動産」の買取を強化しています!】

  • 心理的瑕疵物件:自殺、殺人、孤独死、事件、事故などが起きた物件
  • 物理的な問題を抱える物件:ゴミ屋敷、雨漏り、シロアリ被害、傾きがある物件
  • 法律上の問題を抱える物件:再建築不可物件、セットバックが必要な物件
  • 権利関係が複雑な物件:相続登記未了、共有名義の物件
  • その他特殊な事情を抱える物件:借地権・底地権、増築未登記の物件、長屋・連棟式住宅、文化住宅、狭小住宅
  • 市街化調整区域内の物件
  • 任意売却、成年後見人制度を利用した売却など

【空き家買取対応エリア】

  • 大阪府:大阪市24区、堺市7区、および府内全域
  • 兵庫県(一部地域を除く):尼崎市、西宮市、芦屋市、伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、明石市をはじめ、神戸市内全域(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区、垂水区、西区、北区)など
  • 奈良県(一部地域を除く):生駒市、奈良市、香芝市、大和郡山市、大和高田市など
  • 京都府(一部地域を除く):京都市内全域、八幡市、長岡京市、京田辺市、宇治市など
  • 滋賀県(一部地域を除く):大津市、草津市、守山市、栗東市など
  • 和歌山県(一部地域を除く):和歌山市、海南市など
  • その他近畿エリアもご相談ください。

相続したご実家、管理できずに放置してしまっている空き家などの不動産を所有されていらっしゃる方は、ぜひ一度、株式会社Go不動産にお声がけください。
お客様の心に寄り添い、最善の解決策をご提案いたします。

兵庫県・買取強化エリア】尼崎市、西宮市、芦屋市、伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、明石市