奈良県奈良市 不動産の状態と家庭の状況に適した売却方法を選択

2025.10.03
コラム

【奈良市の不動産売却】仲介?買取?
不動産の状態や家庭状況に適した売却方法

※画像はイメージ写真です

歴史と文化が息づく古都・奈良。
その落ち着いた街並みの中で、今、静かな、しかし深刻な課題が広がっています。

「親から相続した実家、誰も住んでいないけれど、固定資産税だけ払っている」
「このマンションもかなり古くなった。売却するにも手間がかかりそう…」
「遠方に住んでいるので、奈良の相続した空き家の管理ができない」

不動産の売却は、相続や住み替え、資産整理など、人生の大きな節目と深く関わっています。
だからこそ、期待と同じくらい、多くの不安や疑問がつきものです。

不動産の売却には、大きく分けて「仲介」と「買取」という2つの方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが適しているかは、お客様の不動産の状態やご事情によって大きく異なります。

この記事では、奈良市の不動産が直面する現状を確認し、「仲介」と「買取」それぞれの特徴を比較していきます。

古都・奈良市で加速する「空き家」という課題

奈良市の調査データによると、奈良市の空き家率は17.0%に達しています。
これは平成30年(2018年)の調査からわずか5年で3.9%も上昇した数値であり、市内の住宅のおよそ6軒に1軒が空き家という計算になります。

増加が続く奈良市の空き家率の推移

調査年空き家率
平成25年 (2013)12.5%
平成30年 (2018)13.1%
令和5年 (2023)17.0%

出典:総務省統計局「住宅・土地統計調査」、奈良県資料 を基に作成  

この数字の裏には、単に家が空いているという事実以上の、深刻な社会構造の変化が隠されています。
奈良県では高齢者の単身世帯が増加の一途をたどっており、令和22年(2040年)には令和2年(2020年)の約1.2倍にまで増加すると予測されています。
奈良市においても、平成2年(1990年)から平成27年(2015年)の間に高齢者単身世帯は約4.5倍に急増しました 。  

この人口動態が示すのは、「相続による空き家の増加」という現実です。
親世代が暮らした家を、すでに独立して大阪や首都圏など遠方で生活基盤を築いている子世代が相続するケースが急増しています。
その結果、管理が行き届かないまま放置される「相続した実家」が、空き家率を押し上げる大きな要因となっているのです。

あなたの不動産はどっち?「仲介」と「買取」の最適な選び方

不動産を売却する際には、まず「仲介」と「買取」の違いを理解することが重要です。
ここでは、それぞれの特徴と、どのような物件や状況に適しているかを解説します。

【仲介】がおすすめなのは、こんな方・こんな物件

「仲介」とは、不動産会社が売主様と買主様の間に入り、売買契約を成立させる方法です。
不動産会社は広告活動などを行い、広く購入希望者を探します。

<こんな場合に有効です>

  • 少しでも高く売りたい
  • 築年数が浅く、人気のエリアにある
  • 売却を急いではいない(時間に余裕がある)
  • 室内の荷物(残置物)がなく、キレイな状態である

仲介の最大のメリットは、市場価格に近い、あるいはそれ以上の高値で売却できる可能性があることです。
特に、築年数が浅く、室内がきれいで、立地条件の良い物件は買い手が見つかりやすいため、仲介での売却が有利に働くことが多いでしょう。
時間をかけてでも、納得のいく価格で売却したい方におすすめの方法です。

【買取】がおすすめなのは、こんな方・こんな物件

「買取」とは、不動産会社が直接、お客様の不動産を買い取る方法です。
買主を探す必要がないため、スピーディーな売却が可能です。

<こんな場合に有効です>

  • できるだけ早く売却して現金化したい
  • 旧耐震基準のマンション(昭和56年5月31日以前の建築確認)  
  • 住宅ローン「フラット35」が利用できない物件(長期修繕計画がない等)  
  • 室内に家具や家電などの生活用品が残っている
  • 水回り設備の入れ替えなど、大掛かりなリフォームが必要

買取の最大のメリットは、売却までのスピードと手間のかからなさです。
さらに、一般的な市場では買い手がつきにくい、専門的な課題を抱えた物件の売却にも非常に有効です。

なぜ「旧耐震マンション」は買取が有利なのか?

1981年(昭和56年)6月1日以降の「新耐震基準」を満たさない旧耐震マンションは、売却時にいくつかの大きなハードルがあります 。  

  • 住宅ローン審査が通りにくい: 金融機関は物件の担保価値を重視するため、旧耐震物件への融資に消極的です 。  
  • 税制優遇が受けられない: 買主が住宅ローン控除などの減税制度を利用するためには一定の要件があり、購入の対象から外れやすくなります。
  • 買主の不安: やはり地震に対する安全性の不安から、敬遠される傾向にあります。
    このような物件は仲介市場では売却が長期化しがちですが、専門の買取業者であれば、リフォームや補強を前提とした適正な価格で迅速に買い取ることが可能です。

なぜ「フラット35利用不可物件」は買取が有利なのか?

住宅ローンの一種である「フラット35」は、利用するために物件が一定の技術基準を満たす必要があります。
特にマンションの場合、  

「長期修繕計画」が適切に策定・運用されていることが重要視されます。
長期修繕計画がない、または内容が不十分なマンションは、将来の維持管理に不安があると見なされ、フラット35の利用ができません。
これにより購入できる層が限定されてしまうため、仲介での売却が難しくなります。
買取であれば、このような条件に左右されずに売却を進めることができます。  

一目でわかる!「仲介」と「買取」あなたの不動産に合うのはどっち?

比較項目一般的な「仲介」Go不動産などの「買取」
売却価格市場価格に近い(高値の可能性)市場価格の7~8割程度が目安
売却期間3ヶ月~6ヶ月以上(不明)最短数日~
仲介手数料必要(売買価格の3%+6万円等)不要(0円)
手間・準備内覧対応、掃除・片付けがほぼ必須不要(現状のままOK)
契約不適合責任売主が責任を負う免除
向いている物件築浅、リフォーム履歴有、駅近
人気エリアの物件など
築古、旧耐震、物が多い、車庫無
エレベーター無、訳あり物件など

大阪の会社なのに、なぜ奈良の不動産なのか?

Go不動産は大阪の会社なのに、なぜ奈良の物件を?
と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません 。

Go不動産は関西エリア、主に大阪・奈良・兵庫・京都・滋賀・和歌山を中心に、不動産市場の中でも売却が困難とされる案件を数多く手がけて解決してまいりました。
奈良市で今まさに顕在化しつつある空き家、複雑な相続、ゴミ屋敷、事故物件といった問題は、私たちが得意とする不動産売却の分野なのです 。

他にも、後見制度を利用した方からの不動産売却依頼や、離婚の際の共有名義不動産の売却のご相談など、豊富な経験と、困難な状況を解決に導くノウハウこそが、私たちの最大の強みです。
地域に根差した不動産会社にはない、客観的かつ専門的な視点から、お客様の不動産の価値を正当に評価し、状況に適した解決策をご提案できると自負しております。

あなたの第一歩を、私たちが全力でサポートします

不動産売却を成功させる鍵は、ご自身の物件の状態やご自身の状況を正しく把握し、それに合った売却方法を選ぶことです。

  • 時間をかけてでも高く売りたい、物件の状態に自信がある → 「仲介」
  • 早く確実に売りたい、物件に何らかの課題がある → 「買取」

もし、あなたが奈良市にある不動産のことで少しでも悩んでいるなら、まずは私たちにお話をお聞かせください。
売却を決めていなくても構いません。
「自分の物件は仲介と買取、どちらが向いているんだろう?」
そんな疑問にお答えし、お客様にとって最善の道筋を一緒に考えさせていただきます。


株式会社Go不動産は、大阪・兵庫・そして奈良の不動産をスピーディーに直接買取いたします。
特に、ご相続されたご実家、管理が難しくなった空き家、お荷物が残ったままのお部屋など、様々なご事情を抱えた不動産の売却を専門としております。

お客様一人ひとりの人生の節目に寄り添い、

「Go不動産に頼んで本当に良かった」

と心から思っていただけるよう、誠心誠意ご対応いたします。

【買取り強化エリア】 奈良県
生駒市、奈良市、香芝市、大和郡山市、大和高田市、天理市、橿原市、平群町、斑鳩町

上記エリアの不動産はもちろん、その他の地域の不動産についても、まずはお気軽にご相談ください。

査定は無料、秘密は厳守いたします。
無理な営業は一切いたしませんので、どうぞ安心してお問い合わせください。
奈良市の皆様からのご連絡を、心よりお待ちしております。

株式会社Go不動産

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