大阪府池田市の実家相続、遠方の姉妹が売却を決意するまで

2025.11.02
コラム

【池田市の実家売却・相続相談】 管理が限界に…遠方在住の姉妹、築古の空き家売却へ

※画像はイメージ写真です

大阪の「相続した実家」でお困りではありませんか?

「大阪府池田市に、親が残してくれた実家がある」
「自分は関東(遠方)に住んでおり、管理のために頻繁に帰省できない」
「相続手続き(相続登記)がまだ終わっておらず、父名義のままだ」
「管理を巡って、他の相続人(兄弟姉妹)と少し気まずくなっている…」

近年、このような「相続した実家」に関するお悩み、特に遠方にお住まいの方からのご相談が株式会社Go不動産にも多く寄せられています。

懐かしい思い出の詰まったご実家も、誰も住まなくなれば「空き家」となり、所有者様にとって大きな負担となってのしかかります。
今回ご紹介するのは、まさにそうした状況下で、大阪府池田市にあるご実家の売却相談をいただいたE様の事例です。

お客様(池田市E様)が直面した3つの「壁」

ご相談をいただいたのは、関東地方にお住まいの40代女性E様。
ご相談内容は「相続したご実家の売却に関する相談」。

登記上の所有者は現在も亡くなったE様の父の名義となっており、お母様が亡くなられたことで相続人はE様と四国在住のE様の妹様のお二人となりました。
建物は昭和50年代に建てられた木造2階建ての一戸建て住宅です。
お母様が亡くなられてから約5年、空き家となっていました。
E様が売却をご検討されるまでには、大きく3つの「壁」がありました。

壁①:関東・四国からの「遠距離管理」の限界

E様は関東、妹様は四国にお住まいと、姉妹そろってご実家のある池田市からは遠方です。
幸い、ご実家はE様ご家族が帰省した際に片付けを行い、家具や家財、不用品などはすべて撤去済みで、室内は空っぽの状態でした。

しかし、問題は「室外」でした。
特に庭の雑草は、年に1度はE様がご家族で帰省し、草刈りを行うようにしていましたが、夏の暑い時期の作業は時間も体力も消耗し、年々「キツイ」と感じるようになっていました。
物理的な距離が、定期的な管理を阻む大きな壁となっていたのです。

壁②:管理負担の偏りによる「姉妹間の溝」

空き家管理のもう一つの大きな問題が、相続人間での「負担の偏り」です。
妹様も、当初は2~3度ほど室内の片付けを手伝ってくれたそうですが、ここ数年はE様ご家族が管理のすべて(草刈りや状況確認など)を担っている状態でした。

E様としては、
「二人で相続した実家なのに、管理は私に任せられっぱなし」
という不満が募ります。

そのことを妹様に伝えると、些細なことから口論になってしまうことも度々ありました。
「このままでは、実家のせいで姉妹仲まで悪くなってしまう…」
E様は、精神的な負担からも解放されたいと強く願うようになり、売却を具体的に検討し始めました。

壁③:父名義のままの「相続未登記」という不安

さらにE様を悩ませていたのが、不動産の名義です。
ご実家は、すでにお亡くなりになっているお父様の名義のままで、「相続登記」が行われていませんでした。

2024年4月1日から相続登記は義務化され、正当な理由なく相続(取得)を知った日から3年以内に登記申請をしないと、10万円以下の過料が科される可能性があります。
E様もこの法改正はご存知で、「早く何とかしないといけない」という焦りと、手続きの複雑さへの不安を抱えていらっしゃいました。

日本全国で深刻化する「相続空き家」問題

E様のようなお悩みは、決して特別なことではありません。
実際に、日本全国の空き家問題は深刻化しており、その背景には「相続」と「距離」という2つの大きな要因が関わっています。

空き家の半数以上は「相続」が原因

総務省の「住宅・土地統計調査」によれば、空き家のうち「賃貸・売却用」などを除いた「その他の空き家(管理不全のまま放置されやすい空き家)」は増加傾向にあります。
なぜ空き家になってしまうのか。
国土交通省の調査(令和元年空き家所有者実態調査)によれば、衝撃的なデータが示されています。
空き家の取得経緯のうち、実に54.6%が「相続」であり、半数以上を占めているのです。

管理を阻む「距離の壁」

相続で取得したものの、E様のように「遠方に住んでいるため管理が困難」というケースは非常に多いのが実情です。
同調査では、空き家の所在地と所有者の居住地の関係についても明らかにされています。

  • 徒歩圏内: 35.6%
  • 車・電車等で1時間以内: 35.6%
  • 車・電車等で1~3時間: 15.7%
  • 車・電車等で3時間超: 12.5%

データを合計すると、所有者のうち約3割(28.2%)が、空き家まで車や電車で1時間を超える遠隔地に居住していることになります。

E様のように関東や四国から大阪の家を管理する場合、まさにこの「1時間超」のカテゴリーに含まれます。
「徒歩圏内」や「1時間以内」の方(合計71.2%)と比べ、管理にかかる時間的・金銭的コストは計り知れません。

E様のケースのように、年に1度の草刈りだけでも大きな負担となり、それが相続人間のトラブルの火種になることも少なくありません。
そして、管理が行き届かなくなった空き家は急速に老朽化し、倒壊のリスク、景観の悪化、不法侵入や放火の温床となるなど、近隣トラブルの原因にもなりかねないのです。

「仲介売却」のご提案

さまざまな不安と負担を抱え、弊社にご相談くださったE様。
私たちはまず、E様と妹様のお話をじっくりとお伺いしました。
そこには、姉妹間での異なるご希望がありました。

  • お姉様(E様):関東から年に1度の草刈りに加え、毎年の固定資産税も負担。
    「できるだけ手間が無く手放したい」というお気持ち。
  • 妹様:四国にお住まい。
    「どうせ売るなら、なるべく高く売ってほしい」というご希望。

「早さ」や「手間」を求めれば価格が下がりがちな「買取」となり、「高さ」を求めれば時間がかかる「仲介」となる。

私たちは、机上調査と現地調査を徹底して行いました。
まず、池田市内の住宅需要や近隣エリアの成約件数及び事例、現在の中古住宅の需要、さらには更地にして新築住宅を建築するコストといった客観的なデータや数字を分析し、あらゆる視点から机上査定いたしました。
、近隣の成約事例、など、
次に現地にて、建物や敷地の形状、境界明示の有無などを確認し、昭和50年代築(いわゆる築古物件)という点を踏まえつつ、建物の状態を詳細に確認しました。

その結果、

  1. E様が年に1度実施されていた草刈りなど、目視で確認できる範囲の管理が行き届いていること。
  2. 外観や外壁に、経年劣化はあるものの主だった大きな損傷(クラックや剥離)が見られないこと。
  3. お話を伺うと、平成15年頃に室内のリフォーム履歴があること。
  4. そして何より、室内が空っぽで綺麗に片付いていること。

これらのプラス要因を総合的に考慮し、築古という懸念点をカバーできると判断しました。
特に室内が整理されており、リフォーム履歴があるため、設備に古さを感じさせない点は非常に大きな強みです。
この状態であれば、購入希望者様の印象も良く、すぐにでもご案内(内覧)が可能です。

E様ご姉妹のご意向を最大限に尊重するため、株式会社Go不動産は、弊社が直接買い取る「買取」ではなく、一般の市場で買主様を探す「仲介売却」をご提案させていただきました。

「仲介売却」は、「買取」に比べて売却までに時間はかかりますが、市場価格で売却できるため「高く売れる」可能性が高まります(妹様のご希望)。
同時に、面倒な売却活動の窓口対応、購入希望者様との交渉、内覧の調整などはすべて弊社が責任を持って行います(お姉様の「手間をなくしたい」ご希望)。

「買取」のスピード感には劣りますが、姉妹お二人が納得できる売却を実現するため、これが最善の選択肢であるとご説明いたしました。
また、懸念されていた「相続未登記」の問題についても、提携の司法書士と連携し、売却手続きと並行してスムーズに進めるサポート体制があることもお伝えし、ご安心いただきました。

大阪・池田市の相続不動産・空き家売却はGo不動産へ

「相続した実家を売りたいが、何から始めればいいか分からない」
「空き家の管理が負担。早く手放したい」
「築古の実家でも売れるのか、買取りしてもらえるのか不安」

株式会社Go不動産は、大阪府池田市をはじめ、豊中市、箕面市など北摂エリアの不動産売却買取りを強力にサポートしています。
今回のE様のように、室内が整理されている物件など「仲介売却」の方がご希望に合う場合には仲介のご提案を。

「家財が残ったまま」「老朽化が激しい」「すぐに現金化したい」
という場合は、弊社が直接買い取る「まるごと買取パック」をご提案させていただくことも可能です。

お客様のご事情や不動産の状態に合わせて、仲介と買取、双方のメリット・デメリットを丁寧にご説明し、最善の解決策をご提案できるのが弊社の強みです。
相続した実家売却空き家の処分でお悩みの方は、一人で抱え込まず、まずは私たちにご相談ください。
査定は無料、秘密厳守で対応いたします。

株式会社Go不動産について

私たち株式会社Go不動産は、大阪府下全域を中心に、不動産の売買・買取・仲介を行う不動産会社です。
特に、相続したご実家空き家築古物件、いわゆる「訳あり物件」など、一般の市場では売却が難しい不動産の問題解決を得意としています。

豊富な経験を持つスタッフが、お客様一人ひとりのご事情に親身に寄り添い、複雑な権利関係の整理や法的手続き(相続登記など)も、提携の専門家(司法書士・弁護士など)と連携してワンストップでサポート。
「仲介」と「買取り」、両方の選択肢から、お客様にとって最善のプランをご提案いたします。

大阪で不動産売却(相続空き家実家)をお考えなら、まずはお気軽に株式会社Go不動産までお問い合わせください。

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