大阪府泉大津市 実家は旧耐震マンション 相続物件の査定依頼

2025.09.26
コラム

【泉大津市の相続物件】旧耐震の実家マンション、売却は困難?

※画像はイメージ写真です

「両親が遺してくれた泉大津市の実家を相続したけれど、旧耐震だし、このまま売れるのだろうか…」
「姉弟は皆独立しているし、空き家になった実家の遺品整理も、売却も、何から手をつけていいか分からない…」

大阪府内で、このような相続にまつわる不動産のお悩みを抱え、一歩を踏み出せずにいる方はいらっしゃいませんか?
大切なご家族が暮らした家だからこそ、その悩みは深く、複雑なものでしょう。

株式会社Go不動産では、大阪府、兵庫県、奈良県などを中心に、空き家の買取や不動産売却のサポートを行っています。
先日、まさにこのような状況にあるお客様から、泉大津市にある昭和54年建築の区分所有マンションの査定依頼をいただきました。
この記事は、旧耐震マンションや相続による空き家といった課題を抱える泉大津市の不動産が持つ「本当の価値」を、客観的なデータに基づいて解き明かし、ご売却への一歩を後押しすることを目的としています。
事例の紹介が、大阪府内で同じお悩みを抱える多くの方々の売却活動への一歩になると幸いです。

「旧耐震」という壁:売却への影響

不動産売却、特に古いマンションの売却を検討する際に、多くの方が最初の壁として意識するのが「旧耐震基準」という言葉です。
この基準が具体的に何を意味し、売却にどう影響するのかを理解することは重要なことです。

旧耐震基準と新耐震基準の決定的な違い

耐震基準は、大きな地震災害を教訓に、より安全性を高める形で改正されてきました。
その最も大きな節目が、1981年(昭和56年)6月1日です。
この日を境に、それ以前の基準は「旧耐震基準」、以降の基準は「新耐震基準」と呼ばれています。

両者の最も大きな違いは、想定している地震の規模に対する建物の耐久性能です。

比較項目旧耐震基準新耐震基準
適用期間~1981年5月31日 建築確認1981年6月1日~ 建築確認
想定地震(中規模)震度5強程度の揺れで倒壊しない震度5強程度の揺れで軽微なひび割れ程度でほとんど損傷しない
想定地震(大規模)規定なし震度6強~7程度の揺れでも倒壊・崩壊しない

旧耐震基準は、震度5強クラスの中規模地震で建物が即座に倒壊することを防ぐ点に主眼が置かれていました。
一方で、阪神・淡路大震災クラスの震度6強以上の大規模地震については明確な規定がありませんでした。
これに対し、新耐震基準では大規模地震が発生しても人命を守るため、「倒壊・崩壊しない」ことが求められるようになり、安全基準が引き上げられたのです 。

売却における具体的な影響

この基準の違いは、不動産を売却する際に、買主側の視点でいくつかの現実的な課題を生じさせます。

  • 住宅ローン審査の厳格化: 金融機関の多くは、旧耐震基準の物件に対する住宅ローンの融資に慎重な姿勢を示します。
    これは、担保価値や安全性への懸念からであり、結果としてローンを利用したい一般の買主層が限定されてしまいます 。  
  • 税制優遇の適用外: 住宅ローン控除(減税)などの税制優遇措置は、原則として新耐震基準に適合していることが要件の一つです。旧耐震物件の買主はこの恩恵を受けられないケースが多く、新耐震物件に比べて経済的な魅力が薄れてしまう可能性があります 。  

耐震適合証明書を取得できれば上記も変わりますが、原則としては、これらの課題は確かに存在します。
しかし、それは「売れない」ことを意味するわけではありません。
専門知識を持つ不動産会社が介在し、物件の特性を正しく評価し、適切な買主層(例えば、現金購入を検討する投資家や、リフォームを前提とする買主など)へアプローチすることで、これらのハードルを乗り越えることは十分に可能です。

データで見る泉大津市の不動産市場:人口減少時代の「本当の価値」とは

「旧耐震」という物件固有の課題に加え、売主様が不安に感じるもう一つの要素が、「泉大津市」というエリアの将来性ではないでしょうか。
人口減少や空き家のニュースに触れるたび、ご自身の不動産の価値に疑問を感じてしまうかもしれません。
しかし、公的なデータを多角的に分析すると、懸念材料だけでなく、泉大津市ならではの強みと将来性が見えてきます。

交通の利便性

注目すべきは、その優れた交通利便性です。
市内には南海本線の駅が3つあり、大阪の都心・難波まで約20分、関西国際空港へも約25分でアクセス可能です。
さらに阪神高速4号湾岸線の出入口も有し、「交通のハブ」としての機能は他の都市にはない大きな強みです 。

大阪府における「空き家」のパラドックス

次に、全国的な社会問題となっている空き家についてです。
平成 30 年住宅・土地統計調査によると、泉大津市の空き家率は約15.7%と、全国平均をやや上回っており、市内の風景から不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、ここで非常に重要なデータがあります。総務省が5年ごとに行う「住宅・土地統計調査」の最新(令和5年)結果によると、全国の空き家総数は過去最多の約900万戸に達し、増加を続けています 。ところが、大阪府は全国でも数少ない「空き家数が減少した」都道府県の一つなのです。

これは、大阪府全体として住宅需要が供給を上回る活発な市場が形成されている可能性があることを示唆しています。
つまり、泉大津市内の物件も、局所的な視点だけでなく、このダイナミックな大阪という広域市場の中でその価値を捉える必要があるのです。

地価の動向と市場心理

土地の価格は、不動産価値を測る重要な指標です。
一部の予測では長期的な下落を懸念する声もありますが 、国土交通省が発表する公示地価を見ると、泉大津市の住宅地・商業地ともに近年はほぼ横ばいで推移しており、市場が安定していることがわかります 。

人口減少という社会の大きな流れの中で、交通の要衝としての価値や積極的な都市開発への期待が、不動産市場の下支えとなっているのです。
このような状況は、売却を検討する上で決して悲観的なものではなく、むしろ安定した市場の中で適切な戦略を立てる好機と捉えることもできます。

古い家を求める現代の買主たち:国土交通省「住宅市場動向調査」が示す真実

売主様が抱く
「こんな古い家を、今どき誰が買うのだろう?」
という疑問。

その答えは、国土交通省が毎年実施している「住宅市場動向調査」の中にあります。
この全国規模の調査は、住宅購入者のリアルな動機や価値観を浮き彫りにしており、旧耐震マンションの売却戦略を立てる上で極めて重要な示唆を与えてくれます。

なぜ「中古住宅」が選ばれるのか

調査結果を見ると、中古住宅(既存住宅)を購入した人々がその物件を選んだ理由として、
「価格が適切だったから」
「立地環境が良かったから」
といった点が常に上位に挙げられています 。
これは、多くの買主が、限られた予算の中で、新築物件では実現できない「広さ」や「利便性の高い立地」を中古物件に求めていることを意味します。  

泉大津市にある築40年を超えた旧耐震のマンションも、この視点で見れば大きな強みを持ちます。
同価格帯の新築物件と比較して、駅からの距離が近い、専有面積が広いなど、価格と立地、広さのバランスで十分に競争力があるのです。

買主が最も「妥協する」ポイントとは

さらに興味深いのは、
「住宅選択の際に妥協したもの」
という調査項目です。
令和5年度の調査では、注文住宅、分譲住宅、中古住宅といったすべての住宅タイプにおいて、購入者が最も妥協した点は「価格・家賃」でした 。  

これは、現代の住宅購入者が非常に現実的であることを示しています。
近年の住宅購入者は、完璧な物件を追い求めるのではなく、自身の予算とライフプランに合った、コストパフォーマンスの高い物件を探しています。
つまり、売主様が
「内装が古いから」
「設備が最新でないから」
と過度に心配し、大規模なリフォームに費用を投じる必要は必ずしもないのです。
物件の現状を正しく評価し、この現実的な買主層に響く「適正な価格」を設定することこそが、売却成功への最も重要な鍵となります。

調査項目国土交通省 令和5年度住宅市場動向調査より泉大津市の旧耐震マンション売主様への示唆
中古住宅の選択理由「価格が適切」「立地が良い」
などが上位  
価格と立地の良さで新築物件と
差別化できる。
住宅選択で妥協した点すべての住宅種別で
「価格・家賃」が最多  
完璧な状態である必要はない。
適正な価格での売却が最も重要。
購入者の資金計画変動金利ローンの利用者が多数買主は月々の返済額に敏感。
価格設定が成約を左右する。

これらの全国的なデータは、旧耐震基準の古いマンションであっても、その価値を正しく見出し、適切な価格で市場に出すことで、十分に魅力的な商品となり得ることを力強く裏付けています。

泉大津市の売却事例:昭和54年建築・相続したご実家の査定とお客様の声

これまでに分析してきた様々なデータを基に、冒頭でご紹介した泉大津市の売却相談事例を具体的に見ていきましょう。

ご依頼の経緯とお客様の不安

ご依頼主は、40代の女性K様。
ご両親が相次いで亡くなられ、弟様と二人で泉大津市内のご実家マンションを相続されました。
しかし、ご自身も弟様も既に家庭を持ち、別の場所で暮らしているため、実家は空き家の状態が続いていました。

「姉弟で話し合い、誰も住まないので売却しようと決めたものの、何から始めればいいのか全く分からなくて…。父が新築で購入したのが昭和54年とかなり古く、ネットで調べてみると旧耐震マンションは売れにくいと書いてありました。室内の荷物も両親が暮らしていた頃のままで、片付けもなかなか時間が取れずできていません。こんな状態で本当に売れるのか、途方に暮れていました。」

【相続】【旧耐震】【空き家】そして【遺品整理】
複数の課題を前に、ご不安な気持ちで弊社にご相談くださいました。

Go不動産による査定評価

私たちが査定金額を算出するにあたり、重視したのは以下の点です。

  • 建物の管理状態: 築年数は経過していましたが、エントランスや廊下などの共用部は清掃が行き届き、長期修繕計画に基づいたメンテナンスが実施されていることが確認できました。
    これは資産価値を維持する上で非常に重要なポイントです。
  • 立地と将来性: 最寄り駅から徒歩圏内であることに加え、将来的なエリア価値の維持・向上が期待できる点を評価しました。
  • 広域市場の需要: 泉大津市という局所的な視点だけでなく、大阪府全体の活発な不動産需要を背景に、この価格帯の区分所有マンションが投資家やリフォーム目的の実需層にとって魅力的であることを考慮しました 。
  • ワンストップでの対応力: 室内に遺品が残っていても、弊社が買取り後に責任を持って整理・処分するため、お客様にご負担をおかけしない前提で査定額を提示できる点を明確にお伝えしました。
    相続手続きに関するご相談にも応じられる体制もご安心いただけた点です。

これらの要素を総合的に評価し、お客様が想像されていた以上の査定金額をご提示しました。

お客様の声

査定金額をお伝えした際、ご依頼主の娘様は安堵の表情を浮かべてこうおっしゃいました。
「正直、値段がつかない可能性も覚悟していました。古いだけでなく、荷物の問題もあったので…。姉弟共々、納得できる価格で本当に嬉しいです。何より、どこに相談すればいいか分からなかった遺品整理のことまで含めてお任せできると聞き、肩の荷が下りました。」

このお言葉は、私たちが目指すサービスの核心そのものです。
売主様の不安に寄り添い、専門的な知識とデータに基づいて不動産が持つ本来の価値を見出し、ご納得いただける形で次のステップへとお繋ぎする。
今回の事例は、まさにその実践でした。

不動産売却なら:株式会社Go不動産へ

今回の泉大津市の事例のように、相続した旧耐震基準の中古マンションや、長年空き家になっているご実家でも、売却を諦める必要は全くありません。
適切な知識を持った不動産会社が、建物の管理状態や立地の将来性、そして市場全体の動向を丁寧に評価することで、お客様が想像されている以上の価値を見出すことが可能です。

「実家を売りたいけれど、何から手をつければいいか分からない」
「古いマンションの処分、空き家問題に困っている」
「とりあえず、いくらになるのかだけ知りたい」

株式会社Go不動産では、旧耐震マンションの買取りや仲介のご依頼も大募集しております。
お部屋に荷物が残ったままでも、リフォームが必要な状態でも、現状のまま査定・買取が可能です。
お客様のご負担を最小限に抑え、ご納得いただける売却を全力でサポートいたします。

大阪府泉大津市、高石市、和泉市をはじめ、大阪全域、近畿一円で不動産の売却や相続物件の処分をご検討の際は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
査定は無料、秘密は厳守いたします。

株式会社Go不動産について

私たち株式会社Go不動産は、「安心して任せられる」「心から喜んでいただける」サービスを理念に、不動産を通じてお客様の人生の節目に寄り添う企業であり続けたいと願っています 。  

結婚や出産、親との同居や相続――そんな大切な節目に、いつでも頼っていただける存在でありたい。

特に、ご事情があって早急に現金化したい物件や、他の不動産会社で断られてしまったような空き家・相続物件の買取りを得意としております。
お客様一人ひとりのご事情に寄り添い、豊富な知識と経験で最適なご提案をいたします。
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