大阪府大阪狭山市 エレベーター無し階段4階の団地の売却

2025.10.01
コラム

【大阪狭山市実家売却】物が溢れた昭和40年代の団地

※画像はイメージ写真です

「もう価値がないかも…」大阪狭山市のご実家の売却相談

「親が施設に入居し、大阪狭山市の実家が空き家になってしまった…」
「昭和40年代に建てられた古い団地で、エレベーターもない。本当に売れるのだろうか?」
「家の中は親が残した物で溢れていて、どこから手をつけていいか分からない…」

大阪府内で、ご両親が暮らした大切な実家の売却について、このようなお悩みを抱えていませんか?
特に、築年数が古く、ご自身が遠方にお住まいの場合、不安はさらに大きくなることでしょう。

株式会社Go不動産では、大阪府、兵庫県、奈良県などを中心に、築古マンションの買取りや、空き家の買取りを専門に行なっています。

先日、まさにこのような状況でお困りのお客様から、大阪狭山市にある団地のご実家の査定依頼をいただきました。

ご依頼の経緯:大阪狭山市・昭和40年代の団地の売却相談

今回ご依頼いただいたのは、所有者様のご子息様50代のT様でした。
ご自身の家庭を築き、お忙しい毎日を送る中で、大阪狭山市にあるご実家のことで長年頭を悩ませていらっしゃいました。

ご実家の背景 そのお住まいは、昭和40年代に開発されたニュータウンの一角にある団地の4階部分。
T様が幼少期を過ごした思い出の場所です。
5年ほど前にお母様が亡くなられてからはお父様がお一人で暮らされていましたが、先日、介護施設へ入所されることが決まりました。

「父がもうあの家に戻ることはない。管理費や固定資産税もかかり続けるし、父の施設費用のためにも、売却して現金化したい。」

T様はそう決意されました。しかし、目の前には大きな壁がいくつも立ちはだかります。

圧倒的な「物」の量と、進まない片付け お母様が亡くなられた際、遺品整理にはほとんど手をつけておらず、その後お父様が5年間一人で暮らされたことで、3DKの間取りは物で溢れかえっていました。
T様ご自身も家庭があるため頻繁には帰省できず、1~2年に一度、顔を見せるのが精一杯。
家の中は、ご両親と家族の人生の歴史がそのまま積み重なったような状態でした。

押入れの奥から出てくる何十年も前のアルバムや記念品、新品のまま仕舞い込まれた大量のタオルや食器類。
モノがない時代を生きてこられたご両親にとって、「捨てる」という選択肢はなかったのかもしれません。  

T様にとって、それらは単なる「物」ではなく、一つひとつが家族の思い出と直結しています。
片付けようと手に取っては、思い出に浸ってしまい、一向に進まない。
精神的にも、肉体的にも、あまりにも大きな負担でした。
さらに、エレベーターのない4階までの階段の上り下りは、片付け作業をより一層過酷なものにしていました。

このままでは何年もかかってしまう、途方に暮れていたところ、弊社のホームページをご覧になり、ご相談のお電話をくださったのです。

課題山積の状況と専門家としての視点

お電話をいただいた後、早速T様と日程を調整し、現地査定に伺いました。
玄関のドアを開けると、お聞きしていた通り、生活用品がぎっしりと詰まった空間が広がっていました。
売却における課題は明確でした。

  • 築年数と旧耐震基準: 昭和40年代建築のため、現行の耐震基準(新耐震基準)を満たしていない「旧耐震基準」の建物でした。
  • エレベーター無しの4階: 階段での昇り降りが必須となるため、一般的に敬遠されがちな条件です。
  • 大量の残置物(家財): 3DKの間取りは、お父様とお母様が長年暮らしてきた歴史を感じさせる物でいっぱいでした。
  • 空き家の増加という社会問題: ご実家が空き家になるケースは、T様だけの特別な問題ではありません。

しかし、私たちは単に建物の古さや室内の状況だけを見るのではありません。
・、豊かな自然と歴史が育む穏やかな住環境
・充実した子育て環境
・交通利便性など
その物件が持つ本質的な価値、ポテンシャルを多角的に評価します。

T様が抱える課題と立地の特性を専門的な知見から分析し、解決策をご提示差し上げました。

【解説①】深刻化する日本の空き家問題と大阪狭山市の現状

実は、日本全国で空き家は増加の一途をたどっています。
2023年の調査では、全国の空き家数は過去最多の900万戸に達し、空き家率も13.8%と過去最高を記録しました 。  

では、住みやすい街として評価の高い大阪狭山市の状況はどうでしょうか。国の統計データを基に見ていきましょう。

大阪狭山市の空き家率は、大阪府平均や全国平均を下回ってはいるものの、空き家の数自体は長期的に増加傾向にあります。平成10年(1998年)に1,850戸だった空き家は、平成25年(2013年)には3,750戸と、15年間で倍増しています 。直近の平成30年(2018年)調査では2,940戸と少し減少しましたが、依然として高い水準です 。  

大阪狭山市における空き家数・空き家率の推移

調査年空き家数(戸)空き家率
平成10年 (1998)1,8509.1%
平成15年 (2003)2,84011.8%
平成20年 (2008)2,55010.2%
平成25年 (2013)3,75013.9%
平成30年 (2018)2,94011.0%

※出典:総務省『住宅・土地統計調査』  

さらに重要なのは、その「空き家の種類」です。
空き家は、「賃貸用」「売却用」などいくつかの種類に分類されますが、最も大きな割合を占めるのが「その他の住宅」というカテゴリーです。
これには、まさにT様のご実家のように、「転勤・入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅」が含まれ、平成25年の調査では空き家全体の6割以上を占めていました 。  

このデータが示すのは、大阪狭山市においても、T様のようにご両親の施設入所などがきっかけで空き家となり、どう扱ってよいか分からずに放置されてしまうケースが非常に多いという現実です。
そして、こうした物件は荷物が残され、管理が難しいため、最も市場で売却しにくいタイプでもあります。
何もしなければ、資産であるはずのご実家が、税金や管理費を払い続けるだけの「負動産」になりかねないのです。  

【解説②】なぜ古い団地は売りにくいのか?「旧耐震基準」の3つの壁

T様が最も心配されていた点の一つが、建物が古いこと「旧耐震基準」であることでした。
昭和40年代の団地は、旧耐震基準であることに加え、住宅ローンが利用しにくいなどの理由で、個人間の売買(仲介)では買い手を見つけるのが難しいケースが少なくありません。

  • 旧耐震基準: 1981年(昭和56年)5月31日までの建築確認で適用された基準。
    「震度5強程度の揺れでも倒壊しない」ことが一つの目安とされています 。  
  • 新耐震基準: 1981年(昭和56年)6月1日以降の建築確認で適用されている現行基準。
    「震度6強から7の揺れでも倒壊・崩壊しない」ことが求められ、安全性が格段に向上しています 。  

この基準の違いが、一般の売却において大きく3つの壁となって立ちはだかります。

壁その1:住宅ローンの壁

不動産を購入する方のほとんどが住宅ローンを利用しますが、多くの金融機関は旧耐震基準の物件への融資に非常に慎重です。
建物の担保価値が低いと評価されるため、ローン審査が通らなかったり、希望額まで借りられなかったりするケースが少なくありません。
これにより、購入できる買主の数が極端に絞られてしまいます。

壁その2:税制優遇の壁

不動産購入時には様々な税金の優遇措置がありますが、旧耐震物件はその恩恵を受けられない可能性があります。
最大の優遇措置である「住宅ローン控除(減税)」は、原則として新耐震基準に適合していることが要件です。
旧耐震物件でこの控除を受けるには、マンションの長期修繕計画などの必要書類を揃え、現地調査と耐震診断を建築士または登録住宅性能評価機関、指定確認検査機関などの専門機関に依頼し、「耐震基準適合証明書」を取得する必要があります。  

壁その3:維持費・将来性の壁

買主は、購入後のコストにも敏感です。
旧耐震物件は、地震保険料が割高になる傾向があります。
また、築年数が経過しているため、将来的な建て替えや大規模な修繕の際の費用負担を懸念する買主も少なくありません。  

これらの「3つの壁」が存在するため、旧耐震の物件を個人間で売買しようとすると、買い手がなかなか見つからずに時間だけが過ぎ、最終的に大幅な値下げを余儀なくされるケースが後を絶ちません。

Go不動産の提案とT様の声

近隣の取引事例や市場動向、そして大阪狭山市という街のポテンシャルを総合的に評価し、T様が抱えるすべての課題を解決できる「買取り」による売却方法をご提案しました。
一見すると売却が困難に思えるこのような物件の場合には、弊社の買取りサービスである【まるごと買取プラン】が適していると考えたからです。

  • リフォームを前提とした価値評価: 築年数が古くても、リフォーム後のきれいな室内を想定し、物件が持つ本来の価値を算出します。
  • 立地や周辺環境: 駅からの距離、周辺の商業施設の有無など、生活の利便性を評価します。
  • 残置物撤去の費用負担: T様が懸念されていた室内の大量の家財は、弊社が買取り後に責任を持って処分いたします。
    お客様に片付けの負担は一切ありません。  

査定金額をお伝えしたところ、T様は驚きと安堵が入り混じった表情でこうおっしゃいました。

「正直なところ、ずっと売れないんじゃないかと思っていたんです。片付けもできないし、何から手をつけていいか分からず、ずっと心に引っかかっていたので、本当に安心しました。」

その晴れやかなお顔を拝見し、私たちも心から嬉しく思いました。

大阪狭山市、南河内エリアの実家・空き家・築古マンション売却はご相談ください

今回の大阪狭山市の団地のように、ご自身で「売れないかもしれない」と判断してしまう前に、ぜひ一度、私たち株式会社Go不動産にご相談ください。

  • 物が溢れた実家を片付ける時間がない
  • エレベーターのない古い団地の処分に困っている
  • 旧耐震の築古マンションの価値を知りたい
  • 相続した空き家の管理費や固定資産税が負担になっている

株式会社Go不動産では、このような不動産の「直接買取り」を積極的に行っております。
今回のお客様のように、室内に物があふれている場合や、ボロボロで売却後に不安が残るのは心配などございましたら、状況に適した【まるごと買取プラン】のご提案も差し上げます。

弊社が直接買取りをすると、仲介のように買主様を探す期間が不要なため、スピーディーな現金化が可能です。
査定は無料、お客様のプライバシーは厳守いたします。
お客様のご負担を最小限に抑え、ご納得いただける売却を全力でサポートいたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

株式会社Go不動産について

私たちは、不動産を単なる「物件」としてではなく、お客様一人ひとりの大切な「物語」が詰まった場所だと考えています。
結婚、相続、そして介護──人生の大きな節目において、不動産にまつわるお悩みはつきものです。
株式会社Go不動産は、そんなお客様の心に寄り添い、「安心して任せられる」信頼のパートナーでありたいと願っています 。  

どんなに困難なご事情でも、他の不動産会社で断られてしまったような物件でも、豊富な知識と経験で最適な解決策をご提案し、お客様が晴れやかな気持ちで次のステップへ進むためのお手伝いをいたします。

【買取り強化エリア】
高石市、泉大津市、忠岡町、和泉市、河内長野市、大阪狭山市、富田林市、太子町、河南町、千早赤阪村

不動産の処分、売却、空き家問題でお悩みでしたら、お気軽にお問い合わせください。