大阪府四条畷市 80代で一人暮らしになった戸建ての売却
親子の住居に関する時代の移り変わり

※画像はイメージ写真です
大阪府四条畷市在住の80代男性のお客様より、不動産売却のご依頼がありました。
「妻が介護施設に入居したため、一人で住むには今の家では大きい。今は介護施設の近くに住んでいる娘夫婦の家のすぐ近くに、マンションを借りたので引越しすることになった。だから、今住んでいるこの家を売却したい」
というご相談でした。
依頼者様ご夫婦は20代でご結婚され、その後2人のお子様を授かり、30代の時に中古で現在の土地にあるご自宅を購入されました。
そして平成10年、依頼者様が50代の時に建て替えを行い、現在の建物になったそうです。
お子様が巣立ち、ご夫婦で第二の人生を謳歌されたこの家は、実に50年以上もの間、ご家族の歴史と共に時を刻んできました。
住み慣れた町、愛着のある我が家を離れるという決断は、非常に勇気がいることだったと、その表情から深く伝わってきました。
近年、このような高齢者世帯における住み替えや、それに伴うご実家の売却相談が大阪府内でも増加しています。
特に四条畷市、大東市、東大阪市といったエリアでは、長年お住まいになった戸建ての不動産をどうすればよいか、お悩みの方が多くいらっしゃいます。
今回の依頼者様のように、ご夫婦のどちらかが施設に入居されたり、ご自身がより利便性の高い場所へ移られるなど、ライフステージの変化が大きなきっかけとなっています。
これは一個人の家庭の事情というだけでなく、現代日本の社会構造の変化を色濃く反映した現象と言えるでしょう。
もう他人事ではない?数字で見る日本の「家族のかたち」の変化

私たちの社会、特に家族の形は、ここ数十年で劇的に変化しました。
内閣府が公表している調査結果を見ると、その変化は数字として明確に表れています。
当たり前だった「三世代同居」から「一人暮らし」が最多の時代へ

かつて日本の標準的な家族像とされた「三世代世帯」、つまり祖父母、親、そして子供が一つ屋根の下で暮らすスタイルは、今や多数派ではありません。
昭和55年(1980年)、日本が高度経済成長を経て安定期に入った頃、65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、実に半数にあたる約50%がこの三世代世帯でした。それが最も一般的な暮らしの形だったのです。
しかし、時代は移り変わり、社会の価値観も多様化しました。最新の調査である令和4年(2022年)のデータでは、三世代世帯の割合はわずか9.6%にまで減少しています。
では、代わりにどのような世帯が増えたのでしょうか。
最も多くなったのは「夫婦のみの世帯」で32.0%、そしてそれに肉薄するのが「単独世帯」、つまり一人暮らしの高齢者で、その割合は29.9%にものぼります。
この二つの世帯形態を合わせると、実に6割以上を占める状況となっており、家族のあり方が「集まって住む」形から「独立して住む」形へと大きくシフトしたことが分かります。
この傾向はさらに加速しており、2024年7月に公表された国民生活基礎調査では、高齢者世帯の中でついに「単独世帯」が「夫婦のみの世帯」を上回り、最も多い世帯類型となりました。
65歳以上の一人暮らし高齢者の数は、令和2年(2020年)時点で約672万人と推計されていましたが、最新の調査では900万人を超え、その数は増加の一途をたどっています。
なぜ?親子が別々に暮らすようになった背景

これほどまでに子供との同居率はなぜ減少したのでしょうか。背景には複数の要因が絡み合っています。
- 価値観の変化: 高齢者自身の意識が変化し、「子供に気兼ねなく自由に暮らしたい」「子供には子供の生活がある」と考える方が増えました。
- 社会構造の変化: 女性の社会進出が進み、かつてのように家庭内で介護を一手に担うことが難しくなったことも影響しています。
- 都市部への人口集中: 進学や就職を機に親元を離れ、そのまま都市部で家庭を持つことにより、親と子が物理的に離れて暮らすケースが増えました。
- 経済的な自立: 年金制度の成熟や高齢者の就労機会の増加により、子供に頼らずとも経済的に自立できる高齢者が増えたことも、同居を選択しない理由の一つと考えられます。
2050年、5軒に1軒が「高齢者の一人暮らし」に?

この流れは今後も続くと予測されています。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、2050年には65歳以上の高齢者単独世帯は1,084万世帯に達し、日本の全世帯の約2割、つまり5世帯に1世帯が高齢者の一人暮らしになると見込まれています。
これは、今そこにある「実家」や「不動産」を誰が管理し、どう活用していくのか、という課題が、日本中の多くの家庭にとって避けて通れない問題になることを示唆しています。
今回の依頼者様親子にとって、親が一人で暮らす大阪の実家、誰も住む予定のない四条畷市の不動産。
その売却や買取りを考えることは、未来を見据えた重要な選択肢の一つとなっているのです。
「お互いが気を使わない距離感」という新しい選択|四条畷市の実家売却

調査結果が示すように、高齢者の一人暮らしは今や特別なことではなく、ごく一般的な暮らしの形となりました。
しかし、そうなるとやはり気になるのが親子の関係性です。
子が親を心配し、同居を提案する。
しかし、親は子に迷惑をかけたくないと気を遣う。
それぞれの生活リズムがあり、長年生きてきた時代背景が異なるため、日々の暮らしに対する考え方も違います。
良かれと思って始めた同居が、かえってお互いのストレスになってしまうケースも少なくありません。
今回のご依頼者様の娘さんは、この点について
「父の性格を考えると、私たちとの同居という選択肢もあったのかもしれません。でも、お互いにとって、何かあった時にすぐに行けて、頻繁に顔を見せられる、今の環境がちょうどいい距離感なのだと思います」
と仰いました。
まさに「お互いが気を使わない距離感」での近居という選択です。
これは、現代における一つの理想的な親子の形なのかもしれません。
親は子の近くで安心して暮らし、子は親の様子を気軽に見守ることができる。
その新しい生活をスタートさせるために、長年住んだご実家の売却を決断される。
私たちは、そのような新しい生活への一歩を、不動産の専門家として全力でサポートしたいと考えています。
四条畷市で長年大切にされてきた実家だからこそ、その価値を正しく評価し、次の良い買い主様へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。
空き家になった不動産を放置することは、管理の手間や固定資産税の負担だけでなく、防犯上のリスクも伴います。
適切な時期に売却や買取りを検討することは、ご自身の安心だけでなく、ご家族の将来の負担を軽減することにも繋がるのです。
お客様一人ひとりに寄り添う、最適な不動産売却プラン

今回ご依頼を受けた物件は、奥様が介護施設に入居される直前まで、毎日丁寧に管理なさっていたとのことで、築年数を感じさせない大変綺麗な状態でした。
ご依頼者様は、特に売却を急いでいらっしゃるご様子もなく、
「もし可能であれば、少しでも高く売れれば嬉しい」
というご希望でしたので、まずは市場価格に基づいた仲介での売却活動をご提案し、査定金額のお見積りをさせていただきました。
その後、販売活動を開始し、無事に購入希望者様が見つかりご契約、お引き渡しまでスムーズに完了することができました。
株式会社Go不動産では、お客様一人ひとりのご家庭の事情やご希望を丁寧にお伺いし、そのお客様の状況に最も合うプランをご提案させていただくことを信条としております。
売却をお急ぎの方などには「不動産買取り」を、少しでも高く売りたい方には「仲介」を、それぞれのメリット・デメリットをしっかりご説明した上で、お客様にご選択いただいております。
関西エリア、特に大阪・兵庫・奈良の不動産売却に関するご相談や、ご自宅までお伺いする出張査定を【完全無料】で行なっております。
これから引越し予定の家、相続したものの誰も住む予定のないご実家、その他、活用方法に困っている建物など、ご自身が所有されている不動産の現在の価値を知っておくことは、将来のライフプランを立てる上で非常に重要です。
査定を受けたからといって、必ず売却しなければならないというわけでは決してありません。
まずはお気軽な気持ちで、ぜひ一度、株式会社Go不動産にお声がけ下さい。
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