【専門家が解説】不動産売却で失敗しないための完全チェックリスト

はじめに:不動産売却を成功させるために

「大切な不動産、できるだけスムーズに、そして納得のいく価格で売却したい」

「不動産売却で失敗したくないけど、何から始めればいいかわからない」

不動産、特に空き家の売却をお考えの方にとって、このような不安はつきものです。

不動産売却は、人生でそう何度も経験することではありません。だからこそ、しっかりとした準備と正しい知識が不可欠です。

このチェックリストでは、不動産売却の各ステップで確認すべき重要なポイントをまとめました。

特に、関西の不動産市場や空き家特有の注意点も盛り込んでいます。

最後までご確認いただくことで、売却プロセス全体像を把握し、後悔のない不動産売却を実現するための一助となれば幸いです。

Go不動産は、関西エリアの不動産買取、特に空き家買取を専門としております。

豊富な経験と地域に根差した知識で、お客様の不動産売却を全力でサポートいたします。

売却準備前のチェックリスト ~情報収集と計画が成功の鍵~

売却活動を始める前に、まずはご自身の状況を整理し、基本的な情報を集めることが重要です。

売却理由と希望条件の明確化

  • なぜ売却するのか?(住み替え、相続、資産整理、現金化など)
  • いつまでに売りたいか?(売却期限)
  • いくらで売りたいか?(希望売却価格の範囲)
  • 売却後の資金使途は決まっているか?

物件情報の正確な把握

  • 物件種別(一戸建て、マンション、土地、空き家など)
  • 所在地、面積、間取り、築年数
  • 権利関係(所有者、共有者の有無、抵当権の設定状況など)
  • 住宅ローンの残債の有無と金額
  • 購入時の契約書や重要事項説明書、権利証(登記識別情報)の確認
  • 固定資産税・都市計画税の年税額及び評価額

【空き家の場合】物件の現状とリスク確認

  • 建物の状態(雨漏り、シロアリ、傾き、設備の故障など)
  • 管理状況(定期的な清掃や換気、庭の手入れなど)
  • 放置によるリスク(特定空家指定の可能性、倒壊リスク、防犯・衛生上の問題)

売却にかかる諸費用の把握

  • 仲介手数料:売買価格×3%+6万円+消費税が上限(空き家の場合:2024年7月1日の法改正により、800万円以下の不動産売買における仲介手数料の上限が30万円+消費税に引き上げられました)
  • 印紙税(売買契約書に貼付)
  • 登記費用(所有権移転、相続登記、抵当権抹消、住所変更など)
  • 譲渡所得税・住民税(売却益が出た場合)
  • ハウスクリーニング費用、測量費用、解体費用など(必要に応じて)

関西の不動産相場調査

  • 近隣の類似物件の売出価格や成約価格を調べる(不動産情報サイト、チラシなど)
  • 不動産会社のホームページなどで、物件当該地の市区町村エリアの売却事例を確認する
  • 【空き家・早期売却希望の場合】買取専門の不動産会社にも相談し、買取相場を把握する

不動産会社選びのチェックリスト ~信頼できるパートナーを見つける~

不動産会社選びは、売却の成否を大きく左右する重要なポイントです。

複数の不動産会社に査定を依頼する(3社以上が目安)

  • 査定価格だけでなく、その根拠や売却戦略も比較検討する
  • 机上査定と訪問査定の両方を受ける

「仲介」と「買取」の違いを理解し、自分に合った方法を選ぶ

  • 仲介: 市場価格に近い価格で売れる可能性があるが、売却までに時間がかかることがある。買主が見つかるまで販売活動が必要。
  • 買取: 不動産会社が直接買い取るため、スピーディーに現金化できる。仲介手数料が不要な場合が多い。現状のまま売却しやすい(特に空き家や古い物件)。
  • 空き家を早く手放したい、手間をかけたくないという場合は、「買取」も有力な選択肢です。弊社のような買取専門業者にご相談ください。

不動産市場、特に空き家事情に詳しい会社か確認する

  • 関西エリアでの売却実績が豊富か
  • 空き家に関する法規制や税制、活用方法(解体、リフォームなど)に詳しいか
  • 地域特有の情報を把握しているか(例:再開発情報、用途地域、建築に係る条例など)

担当者の対応力と専門知識を確認する

  • 説明は分かりやすいか、質問に的確に答えられるか
  • 親身になって相談に乗ってくれるか、連絡はスムーズか
  • メリットだけでなくデメリットも正直に伝えてくれるか

媒介契約の種類と特徴を理解する(仲介の場合)

  • 一般媒介契約(複数社に依頼可能)
  • 専任媒介契約(1社のみに依頼、自己発見取引可能)
  • 専属専任媒介契約(1社のみに依頼、自己発見取引不可)
  • それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の状況に合った契約を選ぶ

契約内容をしっかり確認する

  • 仲介手数料の金額と支払い時期
  • 契約期間、報告義務、広告方法など

売却活動中・契約時のチェックリスト ~スムーズな進行と確実な契約~

売却活動が始まったら、不動産会社と連携を取りながら進めていきます。

【仲介の場合】内覧の準備と対応

  • 室内は整理整頓し、清潔に保つ
  • 明るく、風通しの良い状態にする
  • 物件の長所をアピールできるように準備する
  • 空き家の場合は、事前に換気や簡単な清掃を行う

【買取の場合】買取条件の確認

  • 提示された買取価格の妥当性
  • 契約不適合責任の免責範囲(現状渡しが多い)
  • 引き渡し時期やその他の条件

不動産会社からの定期的な報告を確認する

  • 販売活動の状況(問い合わせ数、内覧数など)
  • 市場の反応や今後の戦略について協議する

購入申込(買付証明書)が入ったら条件をしっかり確認

  • 購入希望価格、手付金の額、契約希望日、融資利用の有無など
  • 価格交渉や条件交渉に備える

売買契約書の内容を隅々まで確認する

  • 売買代金、手付金、残代金の額と支払日
  • 物件の表示(所在地、面積など)に誤りがないか
  • 引き渡し条件(時期、物件の状態など)
  • 契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)の範囲と期間(特に古い物件や空き家の場合、契約不適合責任の取り扱いは重要です。買取の場合は免責となるケースが多いですが、事前にしっかり確認しましょう)
  • 融資特約、買換え特約などの特約事項
  • 専門家(弁護士や司法書士)にも相談することを検討する

手付金の受領と保全措置の確認

宅地建物取引業者が売主となる場合など、法律で定められた条件に該当する取引では、買主が支払った手付金を保護するための「保全措置」が義務付けられています。

手付金を受領するとともに、保全措置が講じられているか、その内容を証明する書面を必ず確認しましょう。

決済・引き渡し時のチェックリスト ~最後まで油断なく~

契約後は、決済と引き渡しに向けて準備を進めます。

残代金の受領と所有権移転登記の準備

  • 司法書士に依頼し、必要書類(登記済権利証または登記識別情報、印鑑証明書、実印、場合によっては相続登記書類一式など)を準備する
  • 住宅ローンが残っている場合は、金融機関と抵当権抹消手続きの準備を進める

引き渡し準備

  • 契約条件に基づき、物件を空き家にする(荷物の搬出、清掃)
  • 公共料金(電気・ガス・水道)の清算・解約手続き
  • 鍵の準備

決済当日の流れと持ち物を確認する

  • 関係者(買主、不動産会社担当者、司法書士など)と時間・場所を確認
  • 登記書類への署名・捺印
  • 残代金の入金確認
  • 固定資産税・都市計画税、管理費等(マンションの場合)の日割り清算
  • 鍵の引き渡し
  • 仲介手数料の支払い(必要な場合)

引き渡し完了報告書の受領

仲介した不動産会社から「不動産引渡完了報告書」など、引き渡しが完了したことを証明する書類が発行されます

これで売主として行うべき引き渡し手続きはすべて完了となります。書類は大切に保管しておきましょう。

売却後のチェックリスト ~忘れがちな手続きも確実に~

売却が完了した後も、いくつか必要な手続きがあります。

譲渡所得税の確定申告(売却益が出た場合)

  • 売却した翌年の2月16日~3月15日に税務署で確定申告を行う
  • 各種特例(3000万円特別控除、所有期間に応じた税率軽減など)が利用できるか確認する
  • 税理士に相談することも検討する

【空き家の場合】関連する行政手続きの確認

  • 固定資産税の納税義務者の変更が正しく行われるか確認
  • 空き家バンクなどに登録していた場合は、登録抹消手続き

まとめ:不動産・空き家売却は専門家にご相談ください

不動産売却は、多くのステップと確認事項があり、専門的な知識も求められます。

このチェックリストが、お客様の不動産売却をスムーズに進めるための一助となれば幸いです。

特に、空き家を所有されている方、できるだけ早く不動産を現金化したい方、周囲に知られずに売却したい方は、不動産会社による「買取」も有効な選択肢です。

Go不動産は、関西エリアの不動産買取、空き家買取を専門とする不動産会社です。

長年の経験と地域密着の強みを活かし、お客様一人ひとりのご状況に合わせた最適な売却プランをご提案いたします。